7.下書き・予約投稿・パスワード保護
WordPressで記事やページを作成する際、すぐに全体公開する以外にも、さまざまな公開方法があるのをご存知でしょうか?「下書き保存」でじっくり内容を練ったり、「予約投稿」で計画的に情報を発信したり、「パスワード保護」で特定の人だけに情報を共有したりすることができます。
この記事では、これらの便利な公開オプションの設定方法と活用シーンを分かりやすく解説します。
1. 「下書き保存」で作成途中の記事を安全に保存
作成中の記事をまだ公開したくない場合や、作業を一時中断したい場合に使うのが「下書き保存」です。下書きとして保存された記事は、サイト訪問者には表示されず、管理者や編集者のみが管理画面から確認・編集できます。
設定方法:
- WordPressの記事編集画面(ブロックエディタまたはクラシックエディタ)の右上、または右サイドバーに**「下書き保存」**(または「下書きとして保存」)というボタンがあります。
- これをクリックするだけで、現在の編集内容が下書きとして保存されます。
活用シーン:
- 長文の記事を数日に分けて書き進めたいとき。
- 公開前に他の人に内容を確認してもらいたいとき。
- アイデアだけをとりあえずメモとして残しておきたいとき。
2. 「予約投稿」で計画的なコンテンツ配信を実現
特定の日時に記事を自動で公開したい場合に便利なのが「予約投稿」機能です。これにより、読者のアクセスが多い時間帯を狙ったり、定期的な情報発信を自動化したりできます。
設定方法:
- 記事編集画面の右サイドバー(「投稿」タブまたは「文書」タブ)にある「公開」セクション(または「ステータスと公開状態」)を確認します。
- 通常、「公開: すぐに」などと表示されている部分の「すぐに」(または日付の部分)をクリックします。
- カレンダーと時刻の入力欄が表示されるので、記事を公開したい未来の日時を指定します。
- 日時を設定すると、画面上部の「公開」ボタンが**「予約投稿」**(または「予約」)に変わります。このボタンをクリックすれば予約完了です。
- (WordPressのバージョンや設定によっては、日時設定後に再度「予約投稿」ボタンを押す必要がある場合もあります。)
活用シーン:
- ブログやニュース記事を毎日同じ時間に公開したいとき。
- キャンペーンやイベントの開始日時に合わせて情報を解禁したいとき。
- 自分がPCの前にいられない時間帯に記事を公開したいとき(例:深夜や早朝、休暇中)。
3. 「パスワード保護」で特定の人だけに記事を公開
記事の内容を一般公開せず、特定のパスワードを知っている人だけに閲覧を許可したい場合は、「パスワード保護」機能を使います。
設定方法:
- 記事編集画面の右サイドバー(「投稿」タブまたは「文書」タブ)にある「公開」セクション(または「ステータスと公開状態」)の「表示状態: 公開」(または現在の状態)をクリックします。
- 表示されるオプションの中から**「パスワード保護」**を選択します。
- パスワードを入力するための欄が表示されるので、任意のパスワード(半角英数字推奨)を入力します。
- パスワードを入力したら、設定を閉じ(通常は欄外をクリックするか、OKボタンがあればそれを押します)、最後に画面上部の「公開」(または「更新」)ボタンをクリックして変更を保存します。
記事を閲覧しようとすると、パスワード入力画面が表示されるようになります。
活用シーン:
- 会員限定コンテンツや特典情報を提供したいとき。
- 特定のグループやクライアントだけに共有したい資料や報告書があるとき。
- 公開前の記事を、関係者だけにレビューしてもらいたいとき(ただし、よりセキュアな方法としては共有リンクや校閲機能も検討できます)。
これらのWordPressの公開オプションを使いこなすことで、コンテンツ管理の柔軟性が格段に向上し、より戦略的で効果的な情報発信が可能になります。ぜひ、あなたのウェブサイト運営にお役立てください。