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著作権の基本 — Web制作で知っておくべきルール

最終更新: 2026-03-28

著作権の基本 — Web制作で知っておくべきルール

> このページのURL: https://lite-word.com/manual/copyright-basics/

> こんな質問に答えます:
> - ネットで拾った画像をサイトに使っていいの?
> - フリー素材の正しい使い方を知りたい
> - 他のサイトの文章を引用するルールは?
> - 著作権で訴えられないか心配

Webサイトを作るとき、画像や文章を「どこまで自由に使えるのか」は多くの人が迷うポイントです。このページでは、著作権の基本から、フリー素材の正しい使い方、引用のルール、フォントのライセンスまで、Web制作で最低限知っておくべき著作権のルールをわかりやすく解説します。


著作権とは

著作権は、文章・画像・音楽・動画などの「創作物」を作った瞬間に、自動的に発生する権利です。

  • 登録や申請は不要(日本の著作権法では「無方式主義」)
  • 作った人(著作者)に自動的に権利が帰属する
  • 著作権の保護期間は、原則として著作者の死後70年

つまり、インターネット上にある画像や文章は、特別な表示がなくてもほぼすべてに著作権があると考えてください。


Webサイトで関わる著作権の種類

Webサイト制作では、さまざまな種類の著作物を扱います。

種類 具体例 よくあるトラブル
画像 写真、イラスト、アイコン Google検索で見つけた画像を無断使用
文章 ブログ記事、キャッチコピー、説明文 他サイトの文章をコピペ
フォント 書体、タイプフェイス 有料フォントのライセンス違反
音楽 BGM、効果音 YouTube等の音源を無断使用
動画 映像コンテンツ、アニメーション 他者の動画を埋め込み以外の方法で転載
コード プログラム、CSS、JavaScript ライセンスを確認せずにコードを流用

やってはいけないこと

以下の行為は著作権侵害にあたる可能性が高く、損害賠償請求や刑事罰の対象になることがあります。

Google画像検索の写真をそのまま使う

Google画像検索で見つけた画像は、ほぼすべてに著作権があります。検索結果に表示されているからといって、自由に使えるわけではありません。

  • 「ネットに公開されている=自由に使える」は間違い
  • たとえ個人ブログの画像でも無断使用はNG
  • 画像検索の「ライセンスフィルター」も完全ではないため過信しない

他サイトの文章をコピー

他のWebサイトの文章をコピー&ペーストして自分のサイトに掲載するのは著作権侵害です。

  • 「少し書き換えればOK」も基本的にNG(翻案権の侵害)
  • SEO的にもGoogleから重複コンテンツとしてペナルティを受ける可能性がある
  • 参考にするのは良いが、自分の言葉で書き直すこと

有料フォントの無断使用

フォントにもライセンスがあります。有料フォントをライセンスなしで使うと規約違反になります。

  • デザインデータに含まれるフォントも要注意
  • 「試用版」を商用サイトに使うのはNG
  • Web用ライセンスとデスクトップ用ライセンスは別の場合が多い

SNSの画像を無断転載

X(旧Twitter)やInstagramの画像を保存して自分のサイトに掲載するのはNGです。

  • 公式の「埋め込み機能」を使うのは基本的にOK
  • スクリーンショットを撮って画像として貼るのはNG
  • 芸能人・有名人の写真は肖像権の問題もある

フリー素材の正しい使い方

「フリー素材」とは、一定の条件のもとで無料で使える素材のことです。ただし、「フリー」=「何でも自由」ではありません

主要フリー素材サイト一覧

サイト名 種類 商用利用 クレジット表記 特徴
Unsplash 写真 OK 不要 高品質な写真が豊富
Pexels 写真・動画 OK 不要 動画素材もあり
Pixabay 写真・イラスト・動画 OK 不要 素材の種類が豊富
いらすとや イラスト OK(条件あり) 不要 21点以上は有料。日本で最も有名
写真AC 写真 OK 不要 日本人モデルの写真が豊富。無料会員はDL制限あり
イラストAC イラスト OK 不要 写真ACの姉妹サイト
PAKUTASO 写真 OK 不要 日本の風景・人物写真が充実
O-DAN 写真 OK サイトによる 複数のフリー素材サイトを横断検索
unDraw イラスト OK 不要 SVG形式のビジネス系イラスト

「フリー」でも規約がある

フリー素材であっても、以下のような制限がある場合があります。必ず各サイトの利用規約を確認してください。

  • 人物写真のモデルリリース: 人物が写っている写真は、モデル本人の許可(モデルリリース)が取得済みか確認する。未取得の場合、商品の宣伝やセンシティブな内容での使用はNG
  • NG用途の指定: 素材によっては「アダルト利用禁止」「政治利用禁止」「誹謗中傷での利用禁止」などの制限がある
  • 再配布の禁止: 素材をそのまま他の人にダウンロードさせる形で配布するのはほとんどのサイトでNG
  • 点数制限: いらすとやのように、一定数以上を使う場合は有料になるケースがある

利用規約は必ず確認する

素材を使う前に、必ずそのサイトの利用規約(Terms of Use / License)を読みましょう

確認すべきポイント:

  1. 商用利用は可能か
  2. クレジット(出典)表記は必要か
  3. 画像の加工・編集は許可されているか
  4. 使用できない用途はないか
  5. 利用点数の上限はあるか

引用のルール(著作権法第32条)

他者の著作物を自分のコンテンツ内で「引用」すること自体は、著作権法で認められています。ただし、正しい引用のルールを守る必要があります。

引用の4要件

正当な引用として認められるためには、以下の4つの要件をすべて満たす必要があります。

要件 内容
1. 出典を明記する 引用元の著作物名、著者名、URLなどを明示する
2. 主従関係が明確 自分の文章が「主」、引用部分が「従」であること。引用だらけのページはNG
3. 必要最小限の範囲 目的に必要な範囲だけを引用する。全文コピーは引用ではない
4. 改変しない 引用部分を勝手に書き換えない。原文のまま掲載する

正しい引用の書き方例

引用部分は、自分の文章と明確に区別できるようにします。

良い例:

> 著作権法第32条では、以下のように定められています。
>
> > 公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。
> >
> > — 著作権法 第32条第1項
>
> このように、引用には「公正な慣行」と「正当な範囲」という条件があります。

ポイント:

  • 引用部分を blockquote(引用ブロック)で囲む
  • 出典(著者名、書籍名、URL等)を明記する
  • 引用の前後に自分の見解を述べる(主従関係を明確にする)

フォントの著作権

Webサイトで使うフォントにも、それぞれライセンスがあります。

Google Fonts(無料・商用OK)

Google Fonts は、Googleが提供する無料のWebフォントサービスです。

  • 商用利用OK
  • クレジット表記不要
  • Webフォントとしてもダウンロードしても使える
  • 日本語フォントも多数収録(Noto Sans JP、M PLUS 1p など)
  • LiteWordでもGoogle Fontsを利用可能

有料フォント(ライセンス確認必須)

モリサワ、フォントワークス、Adobeフォントなどの有料フォントには、ライセンス体系があります。

  • デスクトップライセンス: PCにインストールして使うためのライセンス。Webサイトへの使用は別途必要な場合が多い
  • Webフォントライセンス: Webサイトに表示するためのライセンス。PV数や利用サイト数で料金が変わることがある
  • サーバーインストールライセンス: サーバーに直接インストールするためのライセンス

購入前に「どの用途で使えるか」を必ず確認してください。

Webフォントと端末フォントの違い

項目 Webフォント 端末フォント
仕組み サーバーからフォントデータを読み込んで表示 閲覧者のPCやスマホに入っているフォントで表示
メリット どの端末でも同じ見た目になる 読み込み時間が不要で表示が速い
デメリット ページの読み込みが少し遅くなる 端末によって見た目が変わる
Google Fonts、Adobe Fonts メイリオ、游ゴシック、ヒラギノ

AI生成コンテンツの著作権

ChatGPTやMidjourney、Stable DiffusionなどのAIが生成した画像や文章の著作権は、現在も各国で議論が続いている分野です。

現時点でわかっていること

  • 日本: 文化庁は「AIを道具として使い、人間が創作的な関与をした場合は著作権が発生しうる」という見解を示している(2023年時点)
  • アメリカ: 「AIのみが生成したものには著作権が認められない」という判例が出ている
  • EU: AI規制法(AI Act)の中で段階的に整理が進んでいる

Web制作でAI生成物を使う際の注意点

  • AI生成画像を商用サイトに使う場合は、利用するAIサービスの規約を確認する
  • AIが学習に使った元データの著作権侵害リスクがゼロではない
  • クライアントワークでは、AI生成物を使う旨を事前に伝えておくのが望ましい
  • 重要なビジュアル(ロゴ、メインビジュアル等)は、AI生成ではなくオリジナルかライセンス取得済み素材を使うほうが安全

法律の整備が追いついていない分野のため、最新の情報を随時確認することをおすすめします


万が一、著作権侵害の請求が来たら

もし著作権者や代理人から「著作権侵害」の連絡が来た場合は、以下の手順で対応してください。

  1. すぐに該当コンテンツを削除(または非公開に)する — 対応が遅れるほど損害額が増える可能性がある
  2. 相手の主張内容を確認する — どの素材が、どの権利に基づいて問題なのかを把握する
  3. 弁護士に相談する — 賠償金額の交渉や法的な対応は、必ず専門家に任せる
  4. 今後の再発防止策を講じる — 素材の管理体制を見直し、ライセンスの確認フローを整備する

絶対にやってはいけないこと:

  • 請求を無視する(裁判に発展する可能性がある)
  • 感情的に反論する(状況が悪化する)
  • 証拠(メール、スクリーンショット等)を削除する

まとめ

ポイント 内容
著作権は自動で発生する 登録不要。ネット上の素材にはほぼすべて著作権がある
Google検索の画像は使えない フリー素材サイトから正しくダウンロードする
フリー素材にも規約がある 利用規約を必ず読んでから使う
引用には4つの要件がある 出典明記・主従関係・必要最小限・改変しない
フォントにもライセンスがある Google Fontsは安心。有料フォントは要確認
AI生成物は法整備が途上 商用利用は慎重に。規約を確認する
請求が来たらすぐ対応 削除して弁護士に相談

> 免責事項: 本ページは著作権に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。具体的な法的問題については、弁護士等の専門家にご相談ください。

最終更新: 2026-03-17